GitLabでプロジェクトを管理する方法
GitLabは単なるコードホスティングサービスではなく、プロジェクトマネジメント機能も非常に充実しています。ここでは、GitLabを使ったプロジェクト管理の方法について、わかりやすく紹介します。
GitLabのプロジェクトマネジメントの全体像
GitLabでは、以下のような管理がすべて1つのツール内で完結します。
管理項目 | 機能 |
---|---|
タスク管理 | Issue(課題) |
スケジュール | Milestone(マイルストーン) |
作業の割り当て | Assignee(担当者)・ラベル |
コミュニケーション | コメント・@メンション |
ワークフロー管理 | Board(カンバン)・Merge Request |
ドキュメント管理 | Wiki・README・メモ |
主な機能の使い方
1. Issue(イシュー)
- タスク・バグ・改善案など、何でも登録可能
- 担当者(Assignee)やラベル、期日などを設定
- コメント欄で議論・進捗の記録も可能
# 例:Issue タイトル
新機能「プロフィール編集」のUI設計
## ToDo
- [ ] ワイヤーフレーム作成
- [ ] デザインレビュー
- [ ] 実装開始
2. Board(ボード)
- Trelloのようなカンバン方式で、タスクの進捗を視覚化
- ラベルを使って「ToDo / Doing / Done」列を自由に構成
- ドラッグ&ドロップで移動できる
3. Milestone(マイルストーン)
- スプリントやリリースなど、期日ごとの目標設定に最適
- 関連するIssueをひも付けて、進捗状況が自動で見える
4. Merge Request(マージリクエスト)
- コードのレビュー・承認フローに使える
- Issueと連携可能(例:
Closes #12
でIssueを自動クローズ) - ディスカッション機能やToDoも付いていて、レビュー中の指摘対応がスムーズ
5. Wiki・README
- プロジェクトの目的、仕様、ルールなどを文書化
- Markdown形式で編集できる
- 組織全体でのナレッジ共有にも便利
ワークフローの一例(アジャイル的な進め方)
1. スプリント開始前
- Milestoneを作成(例:「Sprint 2025-04-01」)
- Issueを作成し、MilestoneとAssigneeを設定
- Boardで状態管理(ToDo, Doing, Review, Done)
2. スプリント中
- メンバーがIssueを自分で担当
- マージリクエストで開発し、レビューを通して統合
- ボードで状態を更新して進捗を見える化
3. スプリント終了時
- Milestoneの達成率を確認
- 未完了タスクは次のスプリントへ移行
便利なTips
- ラベルの色分けで視認性アップ(例:Bugは赤、Featureは青)
- テンプレートIssueを作って運用の標準化
- Burndownチャートでスプリント進捗を可視化(Enterpriseのみ)
GitLabに学ぶ 世界最先端のリモート組織のつくりかた ドキュメントの活用でオフィスなしでも最大の成果を出すグローバル企業のしくみ
まとめ
オールインワン
ツールの切り替え不要(コード・タスク・ドキュメント管理)
見える化
ボードやマイルストーンで進捗が一目瞭然
柔軟性
アジャイル・ウォーターフォールどちらにも対応
チームコラボ
コメントや通知でスムーズな連携
図解 目標管理入門 マネジメントの原理原則を使いこなしたい人のための「理論と実践」100のツボ 「理論と実践」100のツボシリーズ