スプレッドシート | 基本 ③基本関数
Googleスプレッドシートを活用した日常のデータ処理や、業務効率化のための基本的な知識を紹介しています。
この記事では「基本関数」について解説します。
基本関数
スプレッドシートで日常的なデータ処理や集計を迅速かつ正確に行うためには、SUM、AVERAGE、COUNT、MAX、MINなどの組み込み関数を利用します。
SUM
指定したセル範囲の数値を合計します。
=SUM(A1:A10)
- 売上金額や経費の合計を算出する場合に便利です。
AVERAGE
指定したセル範囲の平均値を求めます。
=AVERAGE(B1:B10)
- 成績の平均点や日々の温度の平均を求める際などに利用します。
COUNT
数値が入力されているセルの個数を数えます。
=COUNT(C1:C10)
- データの入力件数を把握する場合に役立ちます。
MAX & MIN
セル範囲内の最大値・最小値を求めます。
=MAX(D1:D10)
=MIN(D1:D10)
基本関数の具体的な活用例
売上データの集計
店舗の1週間分の売上データを管理している場合
1. 合計売上の計算
=SUM(B2:B8)
- 各日の売上を合計し、全体の売上高を算出します。
2. 平均売上の計算
=AVERAGE(B2:B8)
- 1日あたりの平均売上を求め、店舗のパフォーマンスを評価します。
3. 最高売上と最低売上の把握
=MAX(B2:B8)
=MIN(B2:B8)
- どの日が特に売上が良かったか、または悪かったかを判断できます。
学生の成績分析
テスト結果を管理し、クラスの平均点、最高点、最低点を把握したい場合
平均点の算出
=AVERAGE(C2:C31)
最高点と最低点の抽出
=MAX(C2:C31)
=MIN(C2:C31)
受験者数の確認
=COUNT(C2:C31)
関数を効果的に活用するポイント
セル範囲の正確な指定
関数の対象範囲を正しく指定することが重要です。範囲指定ミスは計算結果に大きな影響を与えます。
エラーチェックの実施
入力ミスやデータ不備により、意図しない結果が出ることがあるため、関数の出力が正しいか定期的にチェックする習慣をつけましょう。
関数の組み合わせ
複数の基本関数を組み合わせることで、より複雑な計算や分析も可能になります。
たとえば、SUM
とIF
を組み合わせた条件付きの合計計算など、状況に応じた柔軟な対応が可能です。
まとめ
日常的な集計や分析を効率化するために、基本関数の使い方をマスターして、実際の業務やプロジェクトに応じた使い方を学ぶことが、スプレッドシートを効果的に活用するための第一歩です。