スプレッドシート | 基本 ①相対参照と絶対参照
Googleスプレッドシートを活用した日常のデータ処理や、業務効率化のための基本的な知識を紹介しています。
この記事では「参照」について解説します。
相対参照・絶対参照・混合参照の違い
セル内で数式を作成するときに、他のセルを参照する方法が3つあります。
1. 相対参照
セル参照がそのセルの位置に依存します。
例
セルE2の数式を =C2*D2 として、E3以降に適用するとE3の数式は =C3*D3 、E4の数式は =C4*D4 …と自動的に変化します。

使用する場面
同じパターンの計算を複数のセルに適用する場合に便利です。
2. 絶対参照
セル参照が固定され、コピーや移動しても変わりません。
例
セルB2に「=$A$1」と入力し、同じようにコピーすると、どのセルに貼り付けても参照は「A1」のままです。

使用する場面
一定のセルの値(例えば、税率や定数)をどのセルでも参照したい場合に使用します。
3. 混合参照
例
「$A1」 列Aは固定され、行番号はコピー先に合わせて変わります。
「A$1」 行1は固定され、列はコピー先に合わせて変わります。
使用する場面
行または列の一部だけ固定したい場合に使います。
まとめ
参照方法を理解して使い分けることで、より効率的にスプレッドシートを運用できるようになります。
相対参照
セルの位置に基づいて自動調整されます。同じ計算パターンを多くのセルに適用する際に便利です。
絶対参照
特定のセルを固定し、常に同じ値を参照します。定数や特定の値を用いる計算に向いています。
混合参照
必要に応じて列または行の一部だけを固定して、柔軟に数式を作成できます。