スプレッドシート | 基本 ⑥文字列関数・日付関数
Googleスプレッドシートを活用した日常のデータ処理や、業務効率化のための基本的な知識を紹介しています。
この記事では「文字列関数・日付関数」について解説します。
スプレッドシートでデータを扱う際、文字列や日付の操作は非常に重要です。これらの関数を利用することで、テキストデータの整形や日付の抽出・変換が簡単にできるようになります。
文字列関数
CONCATENATE / & 演算子
複数の文字列を結合します。
CONCATENATE
=CONCATENATE("Hello", " ", "World")
& 演算子
="Hello" & " " & "World"
LEFT, RIGHT, MID
文字列の一部を抽出する関数です。
LEFT
文字列の左端から指定した文字数を返す
=LEFT(A1, 3)
- A1の先頭3文字
RIGHT
文字列の右端から指定した文字数を返す
=RIGHT(A1, 2)
- A1の末尾2文字
MID
文字列の指定位置から指定した文字数を返す
=MID(A1, 2, 4)
- A1の2文字目から4文字
LEN
文字列の長さ(文字数)を返します。
=LEN(A1)
FIND / SEARCH
文字列内で特定の文字や語句の位置を探します。
FIND
大文字・小文字を区別して検索
=FIND(“a”, A1)
SEARCH
大文字・小文字を区別せずに検索
=SEARCH(“a”, A1)
UPPER / LOWER / PROPER
文字列の大文字・小文字変換を行います。
UPPER
=UPPER(A1)
すべて大文字に変換
LOWER
=LOWER(A1)
すべて小文字に変換
PROPER
=PROPER(A1)
各単語の先頭文字だけ大文字に変換
日付関数
DATE, YEAR, MONTH, DAY
日付の作成や分解を行います。
DATE
指定した年、月、日から日付を作成
=DATE(2025, 2, 25)
YEAR
日付から年を抽出
=YEAR(A1)
- A1に日付がある場合
MONTH
日付から月を抽出
=MONTH(A1)
DAY
日付から日を抽出
=DAY(A1)
TODAY, NOW
現在の日付や日時を返します。
TODAY
今日の日付を返す
=TODAY()
NOW
現在の日時(時間も含む)を返す
=NOW()
TEXT
日付や数値を特定の書式に変換するために使用します。
TEXT
=TEXT(A1, “yyyy-mm-dd”)
- A1の日付を「年-月-日」の形式に変換
EDATE, EOMONTH
日付の計算を行います。
EDATE
基準日から指定した月数後または前の日付を返す
=EDATE(A1, 3)
- A1の日付から3か月後
EOMONTH
基準日から指定した月数後または前の月の末日を返す
=EOMONTH(A1, 0)
- A1の日付が属する月の最終日
活用のポイント
データ整形の自動化
文字列関数を使って、名前のフォーマット調整や、特定パターンの抽出・置換を自動化することで、データ整形の手間を大幅に削減できます。
日付の演算
日付関数を組み合わせることで、例えば納期管理やスケジュール管理における期日計算、経過日数の算出など、日付に関する複雑な計算が簡単に実現できます。
TEXT関数での書式統一
TEXT関数を活用して日付や数値のフォーマットを統一することで、レポートや資料の見栄えが向上します。
まとめ
「文字列・日付関数」は、テキストを整形したり、日付計算を自動化するための基本的な関数です。
これらの関数を上手に活用することで業務を効率化して、データ分析の精度を上げていきましょう。