スプレッドシート | 基本 ②数式と関数
Googleスプレッドシートを活用した日常のデータ処理や、業務効率化のための基本的な知識を紹介しています。
この記事では「数式と関数」について解説します。
数式と関数
どちらもデータの計算や操作を行うために使われますが、その役割と使い方には明確な違いがあります。
数式
数式は、セル内で計算を行うために記述する一連の演算子、数値、セル参照、関数などを組み合わせた表現です。
例
=A1+B1
=C2*10
特徴
- 自分で演算子(+、-、*、/など)を用いて計算を記述するため、自由度が高い。
- 複数の関数やセル参照を組み合わせて独自の計算を作成することができる。
関数
あらかじめ定義された計算処理を実行するための組み込みのツールです。
例
SUM(A1:A10) 範囲内の数値の合計を求める。
IF(B1>100, “高い”, “低い”) 条件に基づいた結果を返す。
特徴
- 特定の計算や処理を簡潔に実行するために作られていて、使い方もシンプル。
- 既に定義されているため、エラーを防ぎ、効率的に複雑な計算を実行できる。
数式と関数の関係
数式の中に関数を組み込むことが一般的です。
たとえば、=SUM(A1:A10)+B1
のように、関数と単純な算術演算を組み合わせることで、より柔軟な計算ができます。
- 単純な計算であれば、直接数式で記述するだけで十分な場合が多いです。
- 特定の処理や複雑な計算を効率的に行いたい場合は、関数を利用することで作業が簡単になります。
まとめ
数式は計算全体の構造を作り上げる「設計図」のような役割を果たし、関数はその中で特定の計算処理を担う「部品」として機能します。
数式と関数を上手に使い分けることで、データ処理や分析がより効率的で正確なものになります。